AMERICA'S GREATEST HITS
- アメリカの歴史 -
Rolling Stone CLASSICS
1&2
HARRY
-ハリー・ニルソンの肖像-
KIMONO MY HOUSE the beat
    
70年代から活躍するアメリカン・ロックバンド、アメリカの初期から中期(72年-75年)にかけてのベスト盤。短期間集中型ベスト盤は個人的に大好きで、コレも高水準#を12曲詰め込んで最高。美しいメロディと美しいコーラス・ハーモニーは間違いなし。中期ビートルズ的な哀愁さも漂わせているのが特徴かな。代表曲#1「a horse with no name」。CSN&Yと比較されるのはこの曲のヒットが大きい。アコースティックでリズムは一定でメロディの幅が少ないのに引き込まれるのは彼等の歌力。そして美メロの#2「I need you」はUK的だ。初期ビージーズぽい。ミッドテンポなアメリカンロック#3。4曲目から加速します!ギターのフレーズが印象的な#4「ventura highway」はポップで眩しくて◎。#5の「don't cross the heart」はかなりリピートした思い出あり(笑)ギターポップのお手本的メロディで◎。#6「only in your heart」もあたたかいメロディでツボ◎。#9「lonely people」に#11「daisy jane」はもうナキメロ&ピアノで降参。で、キマシタ!名曲#10「sister golden hair」。このギターはジョージハリスンでしょ!メロディはジョージにバッドフィンガーも使ってんでしょ!なんて興奮しちゃうぐらい大好きな1曲です。まだまだ現役。今度の作品はFOWのアダムの楽曲提供+プロデュース(ジェームス・イハ共同)とのことで気になります。 21世紀。2006年の現在でも精力的に活動を続けるローリングストーンズ。最近はなお活発な気がします。昨年出した新作も良かったですね(買ってないけど)。彼等のルーツは50年代以前のオールドロック、とりわけ黒人音楽が大(ブライアン・ジョーンズ在籍時の60年代は特に)なのですが、今回のTOPジャケは彼らが影響をうけカバーした曲のオリジナルをまとめた日本企画盤。内容的にはとても濃いです。いやこのジャンルが好きな人にとってはどうなのかは分からないけど個人的にはココからいろいろと発見、開拓したりとすごく勉強させてもらった2枚。ストーンズに限らずビートルズ/キンクス/フー/スモール・フェイセズ/ホリーズ/プリティシングス/ヤードバーズ/ゼム/アニマルズ・・・挙げたらキリがありませんがそのルーツに興味があれば是非とも聞いて欲しいアルバムです。チャック・ベリーとマッディ・ウォーターズの割合がすこし高いですが、バライティーにとんだR&Bが満載。1番の収穫はコースターズでしょうか。カッコイー!。パート1が1987年、ストーンズのメンバーをも唸らせたらしく好評につきパート2が出たのが1992年。その後継続しているかは不明。出ていれば欲しいところ。音楽の世界観が広がります。 宅録SSW、ニルソンの作品でとりわけ好きなのは、いわゆる3部作といわれる1st〜3rd。ゆったりとしたポップなメロディーを聞かせてくれる初期のニルソンが大好きです。コレは1969年の3rd。ノスタルジックで可愛らしいメロディに頬が緩む#@「the puppy song」。ビートルズで言えばリンゴがvo.がとりそうなカントリー・ウェスタンな#2も伸びやかな声で○。3オクターブで7色の声を使いわけシンガーとして超一流。#3「open your window」では#1,2と打って変わったvo.スタイル。そして流れるようにビートルズのカバー#4「mother nature's son」へ。このアルバムで1番好きな瞬間です。#5は時折ポールマッカートニーが作るような陽気なボードヴィル調の#(「when i'm sixty-four」のような)でラストでポール節なシャウトも聴かせてくれます。コリン・ブランストーンのソロ作に入ってそうな、ゆったりとした#F,8。でも声は微妙に違う。声のマジック。ヒット曲の#I「i guess the lord must be in new york city」はジョン・レノン的だなメロディ・ラインがクセになる。そしてベスト・トラックと言える#J「rainmaker」は後のサザンロックに繋がるようなアメリカンロック。ラスト2曲のカバー、特に#K「mr. bojangles」(ジェリーウォーカー)もとてもイイ。ボートラのアルバム未収録#M(15)「i will take you there」や#16「waiting」も佳曲。自作曲と提供曲(カヴァー曲)を上手く織り交ぜながらバライティ溢れるアルバムで長く付き合えます。 1974年スパークスの名(迷)作2nd。グラムロックだと聞いていた・・・買うまでは。実際グラムロックが好きでCDをチョイスしていれば必ずヒットするアルバムな訳ですが中身は想像を越えていたというか、想像と違ったってのが当たりかな。ギターバンドじゃないし最初聴いた時はまさか男の声だとは思わなかった、驚異のファルセットボイス。今となってはそれがクラシカルなオペラポップを実現しているのですが。初っ端#1「this town ain't big enough for both us」がスゴイ。クイーンにも影響を与えたとの事がこの1曲で分かる。10ccのゴドレイ&クレームにも通じる、マジカルなメロディ展開。アバも感じるな。イレイジャーもカバーしていた80年代エレポップの先駆け#2「amateur hour」でも裏声voが炸裂。ボキャブラリがないので表現が出来ないのがもどかしいけどハイソサイティーな雰囲気は全編通してある。#3なんかまさにね。気品溢れるというか。#4もーってこのアルバム気に入ったのならおそらく全曲好きってことです。複雑なメロディの中にふとフックを効かせてくる#6「hasta manana mnsieur」とポップで軽快なピアノイントロが◎な#7「talent is an asset」そしてボウイも感じる#8「complaints」は特にリピート率が高い。ラスト#10「equator」は気だるいメロディのはずがやっぱこの声ですね(笑)最高の締めです。メイル兄弟は今も新作発表し活躍中! アメリカンパワーポップ代表バンド、ザ・ビートの1979年1st。以前プリムソウルズを挙げたことがありましたが、ナーヴスから派生したもう1つがこのポール・コリンズ率いるビート。パワーポップの基本のきの字です。元祖パワポバンドの1st-1曲目はやっぱバッチリだ!#1「rock'n roll girl」は60sビートバンドのような分かりやすいメロディなんだけど前のめりに駆け出すリズムがワクワク度を上げてる。まさにアンセム#!。続く#2「i don't fit in」はフレンドリーなポップ#を聞かせてくれる。スティーヴン・ハフとの共作#3「different kind of girl」もビートルズを源流に持つ(バンド名ビートはビートルズから)ような甘いミドル#。ココら辺が生粋のパンク・バンドではありえないところだ。#4「don't wait up for me」はマジ大好きな曲だ!パワーポップど真ん中。加速気味ににサビに入る辺りはグーッと気持ちが高ぶってしまう。こんな気持ちチープトリック好きなら特に分かってくれるはず。声も最高。名パワポバンドはvoもバッチリ。#5「you won't be happy」はナーヴスを感じさせるパワーポップ#で哀愁もありワン・フレーズが徐々に盛り上がっていく2分20秒。そして抜群なのは多くのカヴァーを産みだしている#6「walking out on love」(ナーヴスでも演ってた)。1分45秒で突っ走る!聴いてるだけでこっちにもそのエネルギーが注入されてくる。#7「work-a-day-world」もオススメの1曲。このポップなフック聴いたらヤラレます。頭でグルグルとメロディが繰り返される・・。#8「u.s.a.」(ピーターケイスとの共作ブレイカウェイズ期の曲?)、#9「let me into your life」とラモーンズ・パンクが続いて気分はサマーポップでアゲアゲです。#10「when too hard」もナーヴス時代のモノ。この曲辺りが同僚ロックンロール一筋プリムソウルズよりもバライティーに富んだところかな。#11「you and i」ではピアノをフューチャーしたロック・バラード。思いっきり正統派なので万人にウケます。間口広いぜアニキ!ラストの#12「look but don't touch」はパブ・ロック気味のパワーポップ#。コレで締め。全曲いつまでもメロディが耳に残る。コレ持ってなきゃダメでしょう。コレを聴かずしてパワーポップは語れません。